百名山登頂記177-179

喜茶真

2008年04月20日 19:05

幌尻岳(4)

さて、幌尻山荘に着いたら、濡れた服をまず着替えましょう
この幌尻山荘は、この行程唯一の小屋なので、夏場は賑わうのですが、私が登山した時は営業期間の過ぎた秋だったため、テント泊となりました

知床二ツ池で野営の経験ある私ですが、羆の生息地にあたるこの場所で、一人だけキャンプするのはちょっと不安でしたが、まぁ次第に慣れました


つづく




幌尻岳(5)

小屋は鍵がかかってるので、水は沢水を利用しました

皆さんご存知の通り、北海道の沢水は生で飲むことができません
エキノコックスという寄生虫にかかる心配があるからです

エキノコックスは、狐など犬や猫などの哺乳類が終宿主の寄生虫です

寄生虫は終宿主にはあまり悪さをしませんが、終宿主以外の、ものには時に悪さをします

エキノコックスが人体に入ると、肝臓などに生息し、早期発見ならば外科手術で治りますが、遅いと死に至ることもあります

このエキノコックスは、今は数こそ減りましたが、知らない観光客がかかるケースがあります

北海道では湧水は飲んでも大丈夫ですが、沢水は必ず煮沸してから飲みましょう
また、狐などの野生動物や糞を触らないようにしましょう


エキノコックスについては、東大雪博物館や目黒寄生虫博物館などが詳しいです

つづく




幌尻岳(6)

小屋には水がないので煮沸した沢水を、明日の飲み水として利用するために、沸かしてさましておきました

林に囲まれたこの野営地は、一人ではとても暗く、音は沢と風に揺れる木々しか聞こえない不安の夜でした

でも疲れからか、21時には寝てしまいました(笑)

夜中、物音で数回起きるものの、羆ではなさそうなので、すぐに寝てしまいました

深い山中で寝るには、私のように無神経くらいがいいのかもしれません(苦笑)


久しぶりに発行しましたhttp://merumo.ne.jp/00088107.html
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